角波トタンの選び方や施工方法に関して、初めての方でも安心して取り組めるように、具体的な手順や注意点を詳しく解説します。
本記事を通じて、角波トタンを選ぶ際のポイントや、安全かつ効率的な施工方法を理解し、自信を持って作業を進めていただければと思います。
□角波トタンの選び方
角波トタンは種類やメーカーによって様々な特徴があるため、用途やデザインに合わせて適切なものを選ぶ必要があります。
1:波トタン
波トタンは、波状の形状が特徴で、屋根や外壁に広く使用されています。
大波タイプは工業用建築に、小波タイプは住宅に適しており、どちらも強度が高く、経済性にも優れています。
特に波状形状のおかげで塗り替えが容易であり、塗り替え時にはトタン釘の周りの錆止め塗装が重要です。
2:角波トタン
角波トタンは山形や角型のプロファイルが特徴で、工場や倉庫などの商用建築によく使用されます。
その高い強度と経済性が評価されており、塗り替え時には塗り継ぎ部分に注意が必要です。
耐久性を重視する場合に最適な選択肢と言えるでしょう。
3:スパンドレルトタンとリブ波トタン
スパンドレルトタンはビスや釘頭が隠れる形状で、外壁や看板などに使われます。
一方、リブ波トタンは和風住宅の外壁材として使用されることが多いですが、近年その使用頻度は減少しています。
これらのタイプは、特に塗り替え時に塗り忘れや塗り継ぎ斑が出やすいため、細心の注意が必要です。
トタンを選ぶ際は、建物の用途やデザイン、そして必要な耐久性を考慮しながら選ぶことが重要です。
それぞれの特徴を理解し、最適なトタンを選ぶことで、長期的に満足のいく結果を得ることができるでしょう。
□角波トタンの張り方
角波トタンを安全に効率的に張るためには、下地処理からビス止めまでのいくつかの重要なポイントを押さえなければなりません。
1:手袋の着用
角波トタンを扱う際は、手を切らないように手袋をすることが一般的です。
これは安全確保の基本中の基本であり、作業の際には必ず守るべきポイントです。
2:トタンの向きと取り付け
角波トタンには波板の向きがあり、両端部が山ですが、上にかぶさる方と下になる方でツバの長さが少し異なります。
最初の1枚目を下地に取り付ける際は、屋根材の先端に水糸を張ることで真っすぐ取り付けられるようにしましょう。
1枚目がしっかり張れたら、2枚目以降は先端の水糸に合わせて波板を正しい位置にセットし、ズレないようにビスを止めます。
3:ビス止めと下穴の開け方
波板を正しい位置にセットしたら、ビスを打つ予定の山に鉛筆などで印をつけます。
下穴が必要な場合は、ドリルで穴を開けることになります。
この際、波の山部分に穴を開けるため、キリの先端が滑らないように注意します。
ドリルの先端を当て、軽く叩くことで、トタンの表面にくぼみを作り、キリが滑らないようにします。
4:トタンの重ねと掃除
下地が精度良く作られている場合、トタンを上にあげる前に地上で波板を重ねて下穴を開ける方法もあります。
作業終了時には、トタンに穴を開けた際に出る切りくずをきれいに掃除することが重要です。
これにより、雨が降った際に錆び跡がついてしまうのを防ぐことができます。
□まとめ
角波トタンの選び方と張り方について解説しました。
適切なトタンの選択は、建物の用途やデザインに大きく影響します。
また、安全で効率的な施工を行うためには、基本的な手順や注意点をしっかりと理解することが不可欠です。
この記事を参考に、初心者でも安心して角波トタンの選び方から施工まで取り組んでいただければ幸いです。
当社では、福井市周辺で定期的な屋根点検を行っております。
屋根の状態が気になる方は、ぜひ当社までご連絡ください。